髪の状態や髪質は目に付きやすい反面、頭皮の硬さを意識することは少ないでしょう。
頭皮の硬さは個人差があるのですが、本来の硬さよりも頭皮が硬くなると髪に悪影響を及ぼします。
しかし、頭皮がなぜ硬くなるのか、硬い頭皮の具体的な影響は何なのか、よく知らない方も多いかもしれません。
ここでは、頭皮の硬さの基礎知識を踏まえ、頭皮が硬くなる原因と影響、頭皮を柔らかくするケア方法について解説していきます。
頭皮が硬い人・柔らかい人の違いは「体質」
髪質が個々で違うように、頭皮が硬い、または柔らかいという違いは生まれ持った体質です。
わかりやすい見分け方は髪の太さで、髪の1本1本が太い人は頭皮が柔らかい、髪が細い方は頭皮が硬い傾向があるといわれています。
つまり、生まれ持った髪質に個人差があるのは、体質による頭皮の硬さが深く関係しているのです。
頭皮をケアする前に理解しておかなければならないのは、「本来の頭皮の硬さ以上に柔らかくすることは不可能」ということです。
言い換えれば、本来の硬さよりも硬くなった頭皮は、適切なケアで元通りの硬さにすることはできます。
「以前よりも髪質が変わった」という方は、頭皮が硬くなっている可能性があるので、頭皮のケアに着目しましょう。
頭皮が硬くなる原因とその影響
頭皮が本来の硬さよりも硬くなるのは、頭皮の血行不良が根本的な原因です。
血行不良が起こると肩コリになるように、硬い頭皮は頭皮がこっているのと同じ状況といえます。
そこで、頭皮の血行不良を招く原因と、髪への影響を紹介します。
頭皮が硬くなるのは血行不良
血行不良になると肩こりが起きるように、頭皮や肩、首回りの筋肉が硬くなります。
そこで、頭皮の血行不良がなぜ起こるのか、その原因を見ていきましょう。
同じ姿勢を続ける
長時間のデスクワークやスマホを触るなど、同じ姿勢を続けることは血行不良を招く原因です。
細かい作業を長時間続けると、猫背になることで余計に血液が滞ります。
また、パソコンや手元を見続けると、眼精疲労による血行不良が起こり、それによって頭皮を硬くしてしまいます。
ストレス
人間はストレスを感じると、血管を収縮させるホルモンが分泌されます。
それに加え、ストレスがある環境は肩に力が入りやすくなることで、頭皮の血行不良を招くのです。
食生活の乱れ
「食べ物で血液がサラサラになる」、という言葉を耳にしたことがあるでしょう。
血行は食生活との関係が深く、肉食や外食、脂っこいものなどの偏った食生活を続けると、血液がドロドロになって血行が滞るのです。
運動不足
体を動かさない生活を続けると、全身の血行不良につながります。
頭皮は毛細血管が多いため、運動する習慣が少ないと血液が頭皮に送られなくなるのです。
睡眠不足
睡眠不足は自律神経を乱し、全身の血行不良を起こします。
睡眠は髪の成長に欠かせない成長ホルモンを分泌する貴重な時間なので、睡眠不足は頭皮の硬さだけでなく、髪にも悪影響を及ぼすのです。
シャンプーの成分
頭皮が硬くなるもう1つの原因は、頭皮が乾燥して柔軟性が失われることです。
市販のシャンプーは洗浄力が強く、頭皮のうるおいを守るために必要な分の皮脂まで洗い流してしまいます。
頭皮が硬くなると抜け毛や白髪の原因に
血行不良で頭皮が硬くなると、髪に必要な栄養と酸素が行き渡らなくなります。
髪の成長が阻害されることで、抜け毛や薄毛、白髪などの原因になるのです。
硬い頭皮は頭痛・肩コリ・顔のたるみを招く
頭皮は首や肩と位置が近いこともあり、頭皮が硬くなると頭痛や肩こりにつながる場合があります。
肩こりが原因で頭皮が硬くなる、または硬い頭皮で肩こりが起こることもあるほど、頭皮と密接に関係しているのです。
また、頭皮と顔は1枚の筋膜でつながっています。
頭皮が硬くなると筋膜が固まり、顔を引き上げる力が弱くなって顔のたるみや二重あごになるので注意が必要です。
頭皮を本来の柔らかさに戻すケア方法
血行不良や乾燥で硬くなった頭皮は、以下の方法で本来の柔らかさを取り戻すことができます。
頭皮マッサージ
頭皮の血行を復活させるには、頭皮を直接マッサージする方法が効果的です。
今すぐ簡単にできる、頭皮マッサージのやり方を紹介します。
- 耳の上、こめかみ、首の後ろにそれぞれ指をあて、頭頂部の方向にらせん状に頭皮をもみほぐす
- 両サイドの生え際に指をあて、頭頂部に向かって頭皮を持ち上げるように動かす
これらのマッサージを数回くり返すと、頭皮の血行が活発になり、頭皮が次第に柔らかくなります。
また、頭皮マッサージをするタイミングは、血行が良くなるお風呂上りや寝る前、寝起きなど、こまめにおこなうと効果的です。
ストレス解消と適度な運動
血行不良の原因になるストレスと運動不足は、日々の生活習慣を変えることが必要です。
ストレスをためないよう、趣味や好きなことを楽しむ時間を作りましょう。
また、しっかり睡眠をとり、ストレスによって疲れた脳と体を休めることも大切です。
運動をする習慣がない方は、ウォーキングやストレッチなどの簡単な運動を取り入れることをおすすめします。
ストレスによって緊張した体がほぐれ、寝つきが良くなる効果も期待できます。
食生活の見直し
血液がドロドロになる、肉や揚げ物、お菓子などの脂っこい食べ物はなるべく控えましょう。
ドロドロの血液は頭皮を硬くさせるだけでなく、健康面でも害になります。
血液をサラサラにするために、野菜やタンパク質などの栄養素をバランスよくとる食生活に変えることが大切です。
外出時の紫外線対策
頭皮が紫外線を浴びると、コラーゲンやエラスチンが破壊されて頭皮が硬くなります。
紫外線が強い日中に外出する際は、日傘や帽子で紫外線対策をおこないましょう。
また、髪に使えるUVケアスプレーやヘアオイルを使うと、頭皮と髪を紫外線のダメージから守ってくれます。
もしも頭皮が日焼けをした場合、頭皮を保湿するエッセンスでケアすることも大切です。
シャンプーの見直し
市販の安いシャンプーは頭皮への刺激が強いうえに、シャンプーの成分が頭皮をつまらせることもあります。
頭皮の硬さが気になる方は、頭皮ケアができるシャンプーに変えましょう。
どのシャンプーを使えばいいかわからない方は、美容師さんに聞いてみることも1つの手です。
ただし、毛穴にシャンプーや汚れがつまらないように、しっかりすすぐことも大切です。
育毛剤で髪に栄養を与えよう
頭皮を柔らかくするケアと並行する形で、育毛剤を取り入れると健康な髪が育つ頭皮環境が整います。
おすすめの育毛剤fa:sa（ファーサ）は、育毛の有効成分や保湿成分のヒアルロン酸を針状に結晶化したものと、育毛トニックで溶かすことで頭皮の角層まで成分がしっかり浸透します。
頭皮環境がより健康になることでヘアサイクルが正常化し、本来の髪質に近付けることが可能です。
硬い頭皮や白髪や抜け毛、薄毛を招く原因になるので、頭皮が硬いと感じたら早めにケアしてあげましょう。
まとめ
頭皮が硬い、柔らかいという違いは、生まれ持った素質によるものです。
本来の硬さよりも柔らかくすることはできませんが、頭皮ケアで以前の頭皮に近付けることができます。
頭皮を硬くする血行不良は、同じ姿勢を続ける、ストレス、運動不足、食生活などの生活習慣が原因です。
生活習慣を見直すことで、全身の血行が促進されて頭皮が柔らかくなるうえに、健康的な体作りに役立ちます。
また、頭皮が柔らかくなったタイミングで、育毛剤を併用すると健康な髪が育つようになります。
育毛の有効成分とヒアルロン酸を配合したfa:sa（ファーサ）は、うるおいのある柔らかい頭皮に導いてくれるのです。
かつての髪質を取り戻すことに役立つので、頭皮ケアの1つとして取り入れてみてはいかがでしょうか？
