肥満は健康に悪影響を及ぼすだけでなく、抜け毛を招く原因の1つです。
男性の場合、肥満と抜け毛は密接に関係しており、肥満解消が抜け毛予防のカギになります。
しかし、なぜ男性が肥満になると抜け毛が起きるのか、肥満とはどの程度なのか、気になる男性も多いでしょう。
今回は、肥満の基準と抜け毛の関係性、効果的な肥満解消法、抜け毛が気になる頭皮におこなうケア方法を解説します。
肥満の基準と抜け毛を招くメカニズム
肥満は見た目で決めるものではなく、身長と体重を基にした基準が存在します。
そこで、肥満の基準を踏まえ、肥満で抜け毛が起こるメカニズムをチェックしましょう。
肥満の基準はどこから?
肥満の基準は、「BMI」の判定で見極めることができます。
「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」で計算し、結果を以下の判定に照らし合わせてみましょう。
~18.5 未満 | 低体重 |
---|---|
18.5以上~25未満 | 普通体重 |
25以上~30未満 | 肥満(1度) |
30以上~35未満 | 肥満(2度) |
35以上~40未満 | 肥満(3度) |
40以上 | 肥満(4度) |
肥満度は1度~4度と段階的になっており、3度以上から生活習慣病や睡眠時無呼吸症候群を発症するリスクが高くなるとされています。
「〇度から抜け毛が起きる」という基準はありませんが、肥満度3以降は抜け毛が起きやすくなるので注意が必要です。
肥満で皮脂が増えて抜け毛を招く
肥満になる大きな原因は、高カロリーでバランスの悪い食事と運動不足です。
特に、脂っこい食べ物を好んで食べると皮脂の分泌が増え、頭皮の毛穴に皮脂が詰まりやすくなります。
毛穴に詰まった皮脂によって栄養と酸素が滞り、髪の成長が妨げられて抜け毛につながるのです。
また、乱れた食生活と運動不足が続くとコレステロール値が高くなり、血液がドロドロな状態になります。
血液がスムーズに流れないことで毛母細胞に栄養が行き渡らなくなり、髪が成長できずに抜け落ちてしまうのです。
肥満でインスリンの働きが弱くなる
肥満の男性に抜け毛が増える要因は、「男性ホルモン」と「インスリンの働き」です。
抜け毛の原因とされる「DHT(ジヒドロテストステロン)」は、男性ホルモンと「5αリダクターゼ」という酵素が結びついたものです。
ほとんどの男性ホルモンは「SHBG(性ホルモン結合グロブリン)」と結合しており、一部の遊離テストステロンがDHTと結合することで抜け毛を招きます。
しかし、肥満になると血糖値を下げるインスリンの働きが弱くなり、SHBGの生成が抑えられてDHTが増加するのです。
肥満は抜け毛の原因を自ら作っているのと同じ、といっても過言ではないでしょう。
抜け毛予防のための肥満解消法
肥満の解消は抜け毛予防だけでなく、健康な体作りに役立ちます。
肥満を招く生活習慣を見直すため、以下のポイントを実践しましょう。
摂取するカロリーを減らす
肥満解消は食べ物のコントロールが不可欠です。脂っこい食べ物はなるべく控え、バランスを重視した食事で摂取カロリーを減らすことが重要です。
また、髪のもとになるタンパク質、血流を促進するビタミン、抜け毛を防ぐミネラルは意識して取ることがポイントです。
大豆、卵、青魚、レバー、牡蠣、豚肉、野菜は、髪にいい食べ物としておすすめします。
食事のとり方を工夫する
間食をやめる、夕食を少なめにする、よく噛む、食事は抜かずに3食を規則正しく食べるなど、食事のとり方を工夫すると効果的です。
揚げ物などは減らしても問題ありませんが、全体の食事量を極端に減らすと代謝が落ち、かえって逆効果になるので避けましょう。
また、血行が悪くなる、お酒とたばこはなるべく控えることも大切です。
日常生活の消費カロリーを増やす
いきなり本格的な運動をはじめたとしても、結局続かずにやめてしまう方も少なくないでしょう。
そんな方におすすめしたいのは、「NEAT(ニート)」という運動方法です。
NEATとは、階段を使う、1駅分歩くといった、日常生活の動作を消費カロリーが高いものにすることです。
ほんのちょっとした心がけを続けることで、基礎代謝で消費しきれないカロリーを消費できます。
また、運動習慣を身に付けたい方は、手軽にできる有酸素運動のウォーキングがおすすめです。
運動する時間がない方は、坂道や階段を歩く「スローピング」も効果的です。
スローピングは運動強度が2倍以上になるといわれており、短時間でも運動不足を解消できます。
肥満による抜け毛に効果的なヘアケア
生活習慣の見直しとともに試してほしい、効果的なヘアケア方法を紹介します。
シャンプーで頭皮の皮脂をしっかり落とす
抜け毛予防の基本となるシャンプーは、頭皮の毛穴に詰まった皮脂と汚れをしっかり落とすことが大切です。
正しいシャンプー方法を紹介するので、今までのやり方が間違っていないか確認しましょう。
- 髪の軽い汚れを落とすため、シャンプーの前にお湯だけで予洗いをする
- シャンプーを手に取って泡立ててから、指の腹で頭皮を揉むように洗う
- すすぎ残しがないよう、根本からしっかりすすぐ
また、リンスやコンディショナーを使う場合、頭皮に塗らないことがポイントです。
リンスが頭皮に残ると、頭皮のトラブルの原因になります。
頭皮マッサージで血行を促進する
頭皮マッサージで筋肉のコリがほぐれ、頭皮の血行が活発になります。
頭皮マッサージをするのに適したタイミングは、血行が良く、頭皮がやわらかくなっているシャンプーのあとです。
頭皮マッサージは指の腹を使い、頭頂部から側頭部、耳の上、後頭部の順に、指先で頭皮をやさしく揉みながら刺激しましょう。
即効性はありませんが、続けることで確実に髪にいい影響を与えられるはずです。
育毛剤で頭皮に栄養を与える
育毛剤は不足した栄養を補給し、健康な髪の成長を助けてくれます。
おすすめの育毛剤「fa:sa(ファーサ)」はモズクエキスをはじめとする育毛の有効成分を配合。
頭皮に貼るスキャルプパッチと育毛トニックをダブル使いで、頭皮の角質層まで育毛成分がしっかり浸透します。
頭皮環境の改善と血行促進効果により、太く健康な髪が育つ効果が期待できるでしょう。
fa:sa(ファーサ)は男女兼用で、家族と共有できることもメリットの1つです。
ただし、効果を実感するには、数か月は使い続ける必要があります。
まとめ
肥満で血液がドロドロになり頭皮の栄養が不足すること、皮脂の過剰な分泌で髪の成長が妨げられることが、肥満による抜け毛のメカニズムです。
男性の場合、男性ホルモンが抜け毛と関係が深く、肥満でインスリンの働きが衰えることも抜け毛の原因になります。
肥満の解消は抜け毛対策はもちろん、生活習慣などの病気のリスクを下げる効果も期待できます。
食生活をバランスのいい内容に変え、適度な運動習慣を続けましょう。
シャンプーの見直しや頭皮マッサージに加え、育毛剤で頭皮に栄養を与えるケア方法も効果的です。
頭皮の角質層まで育毛成分が浸透するfa:sa(ファーサ)で、健康が育つ頭皮に改善しましょう。