顔にハリがないと、見た目年齢が一気に老けてしまいます。
ハリが失われる原因を理解し、ハリを取り戻すスキンケアを学びましょう。
また、ハリのある美しい肌は外からのケアだけで生まれません。
身体の中から肌のハリを取り戻すのに効果的な食べ物についてもご紹介します。
内と外からのケアで、ハリのない肌とオサラバしましょう!
顔にハリがなくなる5つの原因
なぜ顔にハリがなくなるのでしょうか?
その原因を理解すれば、効果的なスキンケア方法がすっと頭に入ってくるはずです。
ハリのある肌の状態とは?
肌は表皮と真皮で構成され、真皮には繊維状のタンパク質「コラーゲン」「エラスチン」が張り巡らされています。
このタンパク質の量が減少すると、肌はハリを失ってしまうのです。
また、皮膚の下の筋肉「表情筋」の衰えも、皮膚の土台を弱めて肌のハリの消失を招きます。
ハリのある肌とは、真皮層にコラーゲン・エラスチンがたっぷりあり、表情筋がしっかり機能している、ツヤがあってピンと張った肌です。
肌の乾燥
洗浄力の強い洗顔料を使い、角質を傷つけるようなゴシゴシ洗いを続けていませんか?
このような習慣があると肌は乾燥し、外的刺激を受けやすくなります。
この状態では、摩擦や紫外線の刺激が真皮に届きやすくなり、コラーゲン・エラスチンの減少を招いてしまいます。
加齢
年齢を重ねるとコラーゲン・エラスチンが減少し、肌のハリは失われていきます。
また、紫外線対策を怠ると、その蓄積によるダメージも、年齢ととも表面化。
老化による筋力低下で表情筋も衰え、ハリはますます失われます。
紫外線のダメージ
真皮まで届く紫外線UVAは、真皮層の肌細胞にダメージを与え、コラーゲン・エラスチンを破壊し、その生成を妨げます。
ストレス
強いストレスを感じると交感神経が優位になり、血管が収縮。肌細胞に栄養・酸素が十分行き届きません。
その結果、肌のターンオーバーは乱れ、コラーゲン・エラスチンの生成が厳しくなり、肌はハリを失うのです。
また、ストレスは免疫力を低下させるため、肌トラブルのリスクはさらに上昇します。
顔のハリを取り戻すスキンケア方法
ハリを取り戻すためのスキンケア方法をご紹介します。
肌をしっかり保湿する
しっかり保湿されてふっくらした肌は、ハリがよみがえります。
たとえばヒアルロン酸は、少量で多くの水分を抱えられる成分なので、肌の水分を保って、ハリをキープ。
セラミドは肌細胞間を埋める成分で、肌の水分の蒸発を防ぎます。
ヒアルロン酸やセラミドが含まれたアイテムでのお手入れのラストは、クリームで肌に油分の膜を作り、外的刺激から肌を守り水分の蒸発を防ぎましょう。
エイジングケアを取り入れる
肌がハリを失うのは、年齢的な影響も大きいです。
肌のハリに違和感を覚えたら、エイジングケアを始めます。
以下の成分が配合されたスキンケアアイテムなら、効果が期待できるでしょう。
- レチノール:コラーゲンを生成し、肌にハリをもたらす
- ナイアシン:肌の代謝・血行を促進して肌のハリを導く
- ビタミンC誘導体:肌のハリに期待大で、美白効果もあり
正しいクレンジングと洗顔
クレンジングと洗顔は、間違った方法で行うと肌トラブルの原因になります。
洗浄力の強いアイテムは避け、刺激の少ないものでソフトに行いましょう。
クレンジングはこすらず、ポイントメイクは綿棒やコットンを使ってやさしくオフします。
洗顔はまずぬるま湯で予洗いしましょう。
洗顔料をしっかり泡だて、額とフェイスライン→ほお・目元・口元の順で泡をのせます。
指の腹を使って円を描くようにやさしく洗い、決してこすりません。
最後はぬるま湯で十分にすすぎ、洗顔料が残らないようにします。
紫外線対策
UV防止効果のあるアイテムは、刺激の少ないものを選びます。
汗をかく夏場は、日焼け止めクリームのこまめな塗り直しを忘れないでください。
また、日傘・帽子・サングラスなどで紫外線をシャットアウトするのも効果的です。
紫外線は曇りでも雨でも冬でも降り注いでいますから、一年を通して対策を行ってください。
表情筋のストレッチ
毎日の習慣に、表情筋ストレッチも加えましょう。
顔の筋肉も、鍛えればあなたを裏切りません。
- 目を閉じ口先をとがらせ鼻先に顔のパーツを寄せて5秒キープ
- 寄せたパーツを離すように5秒キープ
- 目を閉じ眉と目を眉間に寄せて5秒キープ
- 眉と閉じたままの目を上に寄せて5秒キープ
- 目を開き、口を大きく開けてゆっくり「あ・い・う・え・お」
- ほおを上げながら口を横に大きく開けて5秒キープ
- 口を縦に大きく開けて5秒キープ
- 口をふくらませて5秒キープ
- 口をすぼめて5秒キープ
- ほほえむように口を横に広げ5秒キープ
- アゴを横にずらして左右各々5秒キープ
以上を3回繰り返します。
顔のハリに効果的な食べ物
肌のハリに効果が期待できる食べ物を、意識的に食生活に取り入れましょう。
抗酸化作用のある食べ物を取る
コラーゲン・エラスチンは老化で減少します。老化を少しでも遅らせるために、抗酸化作用のある食べ物を摂取しましょう。
抗酸化作用のある栄養素と多く含まれる食品は次の通りです。
- ポリフェノール:ブルーベリー、カシス、ブドウ、緑茶、玄米、カカオ
- βカロチン:南瓜、人参、ピーマン
- リコピン:トマト、スイカ、柿、マンゴー
- ビタミンC:トマト、いちご、キウイ、ブロッコリー
- ビタミンE:アーモンド、ピーナッツ、うなぎ
野菜・タンパク質をしっかり取る
良質なタンパク質を取り入れないと、肌のハリの土台となるコラーゲン・エラスチンは生成されません。
脂質の多すぎない赤身肉・魚類と大豆製品で、動物性タンパク質と植物性タンパク質をバランス良く摂取しましょう。
また、コラーゲンの生成にはビタミンCが不可欠。
野菜・タンパク質をバランス良く摂取してこそ、ハリのある肌が生まれます。
まとめ
ハリのある顔をキープするためには、ハリが失われる原因を理解した上での正しいスキンケアが大切です。
また、外からだけでなく食生活で中からケアすることもポイント。
抗酸化作用のある食べ物を摂取して老化を遅らせ、ビタミンCとタンパク質で肌の土台となる真皮層の生成を促します。
もちろん、苦手なものを無理に食べるのはストレス。
全体でバランスが取れるよう、おいしく食べながら食生活を工夫しましょう。